2018年10月のテーマ|登山の日

10月登山の日 「秋色の山嶺に 寂寞の時来たる」


おすすめの山 「火打山」
 
今回は「火打山」を紹介しましょう。深田久弥の著書「日本百名山」-新潮社-によると、「だいたい頸城三山は二千四百メートル以上の山が三つ頭を並べている点で、侮りがたい存在である。(中略)日本アルプス、八ヶ岳、白山を別にすればわが国では高峰に属する。それを望むごとに、私は北方にがっちりと三山が党を組んで、一勢力を誇示しているような印象を受ける。そしてその中の棟梁はもちろん火打山である。」と紹介されています。今年、みなさんも火打山の紅葉を訪れませんか。

 

(行程)
1日目 笹ヶ峰-高谷池-火打山-高谷池ヒュッテ(泊) 
2日目 高谷池ヒュッテ-黒沢-妙高山-妙高高原スカイケーブルで下山もしくは、燕温泉

 
コースの特徴

笹ヶ峰からは初め急登なので、紅葉を愛でながらゆっくり行きましょう。高谷池ヒュッテは完全予約制ですが、大変すばらしい場所にあります。火打山には、荷物を置いて楽しく登りましょう。頂上からは妙高山・焼山・乙妻山・高妻山、遠くに雨飾山・白馬・苗場山と遮るもののない展望が広がります。翌日は黒池までは軽く登り降りだが、妙高までは急登なので頑張りましょう。下山は岩場を慎重にこなして、妙高高原スカイケーブルで下山もしくは、燕温泉でひと風呂とお好みに合わせて下山しましょう。
※妙高山から火打山・焼山さらに雨飾山までの縦走は大変すばらしく、焼山の立ち入り禁止が解除されるのが待ち望まれます。

 
秋山の快適登山術
 
なぜ秋になると日暮れが速く感じられるのでしょうか。地球の自転スピードは一定ですから、秋の夕暮れ時に特に回転が早くなるわけではありません。皆さんは太陽が沈んでもすぐに真っ暗にならないことは経験上ご存知と思いますが、この日没から夜空に星が瞬き始めるまでの時間を、天文薄明継続時間と言います。秋には日没後の薄明継続時間が夏より10分ほど早くなるので、秋の日没はつるべ落としといわれるのでしょう。8月の頃は19時過ぎまで行動が可能なほど明るいですが、10月になると17時を過ぎるとすでに暗くなり行動できません。その差約2時間、夏と異なり、あっという間に闇に包まれてしまします。登山ではヘッドランプとツエルトは季節を問わず必携品ですが、特に秋から冬にかけてその重要性は高まります。
 
<ヘッドランプは用途に合った明るさで>
当然照射力が高いほど照射できる時間が少なくなります。例えば約200ルーメンで使用すると、約1時間程度しか実用照度を保つことができません。多くのヘッドランプには照射力を調節できる機能が付いていますから必要な明るさで使用することが大切です。また、MAXの照射力が200ルーメンでもメーカーにより初回点灯時の出力が異なります。点灯時の明るさを確認し、必要な照度に調節してから使用するのがコツです。

<予備電池の用意で注意すること>
自分のヘッドランプの電池規格と必要本数の確認が大切です。規格を間違えることは論外ですが、本数の不足により古い電池を混ぜて使用すると強制放電で、液漏れや破裂して大変危険です。

<予備ヘッドランプの重要性>
筆者の経験ですが、11月末に不意の降雪で夜間登攀を余儀なくされ、予備電池も使い果たし、ヘッドランプが使用不能。山頂から手探りで下降路を見出し命辛々下山したことがあります。山の中は漆黒の闇です。電池の交換が必要になった時や故障した時のことを考えて予備のヘッドランプを用意しましょう。重量の気にならないモデルもあります。

<最新ヘッドランプ事情>
近年ヘッドランプは高照度化が進み、各種機能が充実しています。特に重要な機能は誤動作で点灯することを防いでくれるスイッチのロック機能でしょう。電池の消耗を防ぐ照度の調節機能に加えて、自動にON・OFFが出来るセンサー機能や自動的に焦点距離を調節する距離センサーが搭載されていると重宝するでしょう。過酷な条件で使用する人は防水性を向上させたものや、頻繁に使用する人は充電が出来るモデルも選択肢に入れておきましょう。

 
 

【おすすめのヘッドランプ】

ブラックダイヤモンド アストロ

¥2,420(税込)
操作がシンプルで使いやすいLEDヘッドランプ。150ルーメンの明るさで、照度調節可能なモデル。

 

<ツエルト活用法その1「張り綱をつけておきましょう」>

ツエルトは強風時の休憩や体温保持のためにかぶって使うのが便利に作られていますが、もとはウインパー型テントを原型としているので、支柱があれば立派にテントとして使用できます。樹林帯であれば立ち木を利用してもOKです。いずれにしても張り綱を付けて、四隅のループには50センチほどの細引きを付けておけば慣れた人ならば5分もあれば立派なテントとして設営可能です。(詳しい方法はぜひ登山学校に参加して身につけてください)

<ツエルト活用法その2「軽量ペグを準備」>

近くの立ち木や石を活用することもできますが、底部の四隅用に軽量ペグを準備すると設営が素早くできます。加えて張り綱用に4本計8本あるとどこでも設営が可能となります。(軽量ペグは1本10g以下なので80gがいざというときに大きな力になります)

<ツエルト活用法その3「生死を分けるマット・携帯クッカー・予備食」>

日帰り登山でもビバークに備えてダウンジャケット等の防寒具を持参するのは常識ですが、加えてシートマット等で地面からの冷えの遮断が重要です。休憩時も快適で、いざとなれば副木の代わりにもなる優れものです。また、休憩時に携帯コンロを持参して山ランチはいかがでしょう。フリーズドライのスープ・味噌汁に加えて、なんとチーズリゾットや野菜カレーと様々なフリーズドライの食品が発売されています。大変軽いので予備として持っておけば、非常時に大変役立ちます。道迷いなどで日没となった時に一番危険なのは焦りの心です。家「ツエルト」もあるしご飯「コンロセット」もある、今日はキャンプを楽しもうと思う余裕が命を守ります。

 

【おすすめツエルト】

パイネ フェザーライトツェルト1-2人用

¥11,660(税込)
普段の山行で積極的に使用することで緊急時に慌てることが少なくなります。
簡易的なビバークを経験するのもよいと思います。

 
 

【おすすめフリーズドライ】

アマノフーズ
クリームシチュー・ビーフシチュー

各¥253(税込)

お湯を注ぐだけで本格的なシチューが味わえます。パンなどにつけて食べるのもオススメ!

 

 

 

 

 

「備えあれば憂いなし」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。