2021年 4月登山の日「東風吹きて 野花のにほひ 里にとどく」

 

4月登山の日

奥武蔵に咲くミツマタの花

 

おすすめの山 奥武蔵 「二子山」

今月は「二子山」を紹介しましょう。

駅からすぐに登山道で、スタート地点には道の駅「果樹公園あしがくぼ」があり、下山してからのアイスクリームがおすすめです。登山道は兵の谷から登るルートが一般的で、富士浅間神社を経由する尾根道も歩かれています。
今回は一般的な兵の沢から、点線ルートですが、読図の学習に最適な兵の沢右岸尾根ルートを紹介します。またこのコースは「横瀬二子山学習登山コース」が整備されているので、登りながら登山の学習が出来ます。

今年、みなさんも奥武蔵 二子山を訪れませんか。
 

おすすめのコース

芦ヶ久保駅→雌岳→雄岳(往復)→大平→(兵の沢右岸尾根下降)→芦ヶ久保駅
※このコースは山と渓谷5月号に読図実践コースとして紹介しています。コースは沢・斜面・尾根と変化に富んでいて、登山の基礎と読図を楽しむのに最適です。
 

春の季節の特徴

木々芽吹き、みどり清かな春ではありますが、「春に3日の晴れなし」とも言われるように気象変化の激しい季節です。寒暖の差に対応したウエアリングと水分補給や栄養補給に注意をして楽しい登山をしましょう。
 

<春のウエアリング>

朝夕と日中の気温の変動差と思わぬ風が春の山で注意すべきポイントです。
ウエアリングを誤ると大汗をかいて登山道を登り、頂上で風にさらされて低体温症の危険にさらされることになりかねません。この季節のベースレイヤーは吸汗と発散に優れた高機能素材のものを選びましょう。加えて、温度調節のしやすい軽量コンパクトなウインドジャケットを活用すると快適に登山ができます。
 

<水分補給・行動食>

夏と異なり、のどの渇きや、疲労等を感じにくい季節ですが、水分補給・行動食を怠ると、せっかくの楽しい登山が、ただただ疲れただけの苦行になってしまいます。行動時間に応じた、脱水量と消費カロリーの計算式を目安に準備をしましょう。
 
例えば、5時間の行程のハイキングで体重60キロの人の脱水量は次の計算式で算出します。
脱水量計算式  行動時間×体重×5ml
これを当てはめると、 5×60×5ml=1.5ℓ となります。
 
注意していただきたいのは、給水を怠り、体重の2%の脱水が起こると10%の持久力の低下と春でも熱中症の危険が高まることです。また、水分と共に電解質も失われるので、アイソトニック飲料を用意して、ミネラル分の補給を忘れないようにしましょう。
 
同じく消費カロリーも次の計算式で求めることが出来ます。
 
消費カロリー計算式 行動時間×体重×5Cal
これを当てはめると、 5×60×5Cal=1500 Cal となります。
水分は脱水量を100%補給すべきですが、消費カロリーは7割を補給が目安です。補給をおこたると、脳や神経系の働きが低下して思わぬ事故につながります。おおよそ2時間ごとに、炭水化物を中心に(携行に便利で、のど通りの良いパワージェルがお勧め)補給しましょう。
 
*登山が健康に良いのは、心肺機能に強負荷をかけることなく、マラソン並みの消費カロリーの運動だからです。血行を良くして、健康に痩せる効果が高い!
 
ただし下山後のビール・唐揚げで一杯は消費カロリー以上の摂取となり、逆効果になるのでご注意を!
 

<紫外線対策とサングラス>

春の紫外線は要注意。太陽高度が上がってくる4月は7・8月とほぼ同じ紫外線が放出されています。日焼けは疲労につながる事はご存知と思いますが、忘れがちなのは目から入る紫外線も肌に日焼けを起こさせます。当然残雪期に登山される方は雪目予防で必携ですが、長年紫外線を水晶体で受け続けると白内障の原因なるのでハイキングでもサングラスを有効活用しましょう。
 

紹介装備

 
 
「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。
 
 

奥武蔵 二子山