花々も咲き始め、陽だまりの心地よさも感じる春におすすめの山をご紹介!
一般的に気温は標高が100m上がるごとに0.6度下がると言われており、登山口と山頂の気温が、6度〜8度以上差がある山もあります。麓ではおだやかな小春日和でも、山頂ではいきなり風が吹くということもあります。防寒着と帽子・手袋はもちろんのこと、体温調整の行いやすいレイヤリングで出かけましょう。

おすすめの春山

茨城県筑波山(つくばさん)

【標高】筑波山(877m)
【コース】薬王院~立身石(眺望満点の岩)~男体山山頂(871m)~美幸ヶ原~女体山(筑波山山頂/877m)~弁慶茶屋跡~つつじヶ丘

コースの特徴

登山者が少ない『薬王院コース』から山頂へ。
コースは急階段や、岩場の上り下り、滑りやすい箇所を通過。筑波山の豊かな自然を楽しみながら登ることができます。

神奈川県丹沢山(たんざわさん)

【標高】丹沢山(1,567m)
【コース】小田急線秦野駅<車移動>~ヤビツ峠(元富士見山荘)~二ノ塔~三ノ塔~烏尾山~行者ヶ岳~新大日~塔ノ岳(尊仏山荘)<宿泊>~竜ヶ馬場~丹沢山(100名山)~棚沢ノ頭~蛭ヶ岳(蛭ヶ岳山荘)<宿泊>~臼ヶ岳~金山谷乗越~檜洞丸~展望園地~ゴーラ沢~西丹沢ビジターセンター~<路線バス移動>小田急線新松田駅

コースの特徴

丹沢をとことん満喫する2泊3日の縦走。
人気の塔ノ岳から100名山丹沢山、そして最高峰の蛭ヶ岳を超えて檜洞丸(ひのきぼらまる)を目指し、山頂では360℃の大パノラマで富士山、相模湾の眺望が楽しめます。
特に塔ノ岳から丹沢山へ向かう稜線からの眺めは最高です。

山梨県十二ヶ岳(じゅうにがたけ)

【標高】十二ヶ岳(1,683m)
【コース】富士急行線 河口湖駅<路線バス乗車>~西湖東口バス停(登山口)~毛無山~十二ヶ岳~桑留尾バス停(下山口)<路線バス移動>~河口湖駅

コースの特徴

山梨百名山の十二ヶ岳は富士五湖北側、御坂山塊随一の険路が待ち構えており、スリリングな吊橋や鎖場のある難所登山の山。
まず毛無山に登って圧巻の富士山の展望を楽しみます。その後は八ヶ岳を超える十二の峰が続く十二ヶ岳縦走にチャレンジ。
一ヶ岳から順番に超えていき十二個のピークを目指します。

装備品の紹介

ベースレイヤー

服装選びはまずベースレイヤーが重要です。肌に接する部分で汗が乾かずに、汗冷えによる低体温症に陥る可能性があります。
速乾機能のついたTシャツなど、汗を素早く吸収・拡散する高機能ウェアを選ぶのが鉄則です。汗冷えする綿の肌着は避けて下さい。

ミドルレイヤー

次に大切なものは、ミドルレイヤーです。汗を外に放出しつつ、保温性が求められます。
秋の服装はミドルレイヤーを着て行動することが多くなります。通気性と保温性を兼ね備えた素材のトレッキングシャツなどを選びましょう。

アウターレイヤー

風雨から体を守るのがアウターレイヤーです。防水性はもちろん汗を逃す浸透性が高いものがおすすめです。
防寒着として活用できますので装備として必要になります。

防寒着

ダウンタイプは軽量のため追加の防寒着として、万一の際の備えとして、どんな山行でも持っておきたい1枚です。

パンツ

ロングパンツは、ストレッチが効いているもので、動きやすい足上げもしやすい形状がおすすめです。

帽子

頭部の保護や、紫外線対策に帽子を被るとよいです。キャップは視界の確保がしやすい、ハットは首周りの日焼け対策もできるなど特徴があります。

グローブ

手の冷えは登山中辛いものです。保温性と操作性を両立した中厚手のもので、タッチパネル対応であれば、手袋を外さずにスマホが操作できます。

ヘッドライト

暗くなってしまうと暗闇が深く行動することが危険になります。「ヘッドランプは必ずザックの中へ」そして「替えの電池も忘れずに」が基本です。

トレッキングポール

道のデコボコが思わぬ転倒に繋がるケースも。転ばぬ先の杖としてトレッキングポールは備えておきたいアイテムです。

サーモス

山のフィールドで要求される多くの条件を想定して作られた『山専ボトル』。お湯を入れてゆけばラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり、休憩時の楽しみに繋がります。

ツェルト

ツェルトとは登山用の小型で軽量コンパクトな簡易テントです。緊急時のビバークや、被るだけでも寒さをしのげるので休憩などにも便利なマルチツールです。 ポールセットやトレッキングポールを利用すれば、テントとして利用も可能。

ファーストエイドキット

登山中は予期せぬケガや危険に遭遇するもの。滑ったり、岩場で足をすりむいてしまったりと何が起こるかわかりません。「ファーストエイドキット」は常備しましょう。

エマージェンシーシート

怪我して動けない、体力の限界で動けない等、道に迷って行動不能等の危機に陥った場合、体温の確保が重要です。急な気温の低下や汗冷え等の濡れは体温が一気に奪われ、最悪の場合、低体温症になります。 低体温症は命に関わりますので、もしもの為に1枚装備に入れましょう。

熊鈴

出没情報がある山域は避けて、登山者が多く利用する登山道であればクマと遭遇するリスクは下がりますが、早朝や夕方に歩く場合は特に大きな音を立てて、人間の存在を伝えて歩きましょう。

UVケア

アウトドアでの日焼けは疲労蓄積につながります。中には虫よけ成分も含まれているアウトドアに特化したものもあります。