【 店長リレー通信 vol.3 】ギアの事ならこの人に聞け!登山本店 金井店長

 

 

第3回目の店長リレー通信は、神田神保町にある「登山本店」の金井店長です。登山本店はその名の通り、全国の石井スポーツ登山専門店の総本山と言える「山のアイテムに特化したお店」です。そんなお店で店長を務める方は、きっとすごい方に違いない!ということで、お話を伺ってきました。
 

では金井店長に話を聞いていきましょう。

 

登山本店 店舗情報はこちら

 

 

|| 登山本店 金井店長 インタビュー

 

※感染防止対策のためマスクを着用して取材させていただきました。

 

では神田神保町にある登山用品の総本店「登山本店」の店長、金井(かない)さんにお話を伺っていきます。よろしくお願いいたします!

よろしくお願いします。

金井店長は2000年に入社してからずっと甲府店に在籍しておりましたが、2018年から登山本店に異動になり、そこから店長を勤められています。もう3年位になりますが、甲府店と登山本店だと結構雰囲気が違いますか?

そうですね、登山本店はスキーの取り扱いがないのでそれが一番違うかもしれません。

 


ヨドバシ甲府店スキー売り場(2021/4/28に甲府駅前に移転・店名変更
 

スキー取扱店は近隣にカンダコンペカン神田本館がありますからね。

地方店はワンフロアに山とスキーの商品が同居していたり、スタッフも少数精鋭なので山・スキー両方の商品を担当することが多いです。
私も基本的に登山グッズの担当でしたが、ミシンでのウェアの丈つめやスキー板の金具取り付け、ブーツのインソール成型なんかも行ってました。

登山とスキー両方の商品を担当するのは大変そうです・・・

私は山スキーやテレマークスキーをしているので対応できました。我々世代はスキー必修みたいな時代だったし、その頃は社内試乗会があって登山担当者もバックカントリー系のスキーを試乗してました。

「山」と「スキー」が今よりずっと近いものだったんですね。

そうですね。
今は神保町エリア(登山本店、神田本館、カンダコンペカンの3店舗)でバックカントリースキーは神田本館が取り扱っていますが、昔は登山本店で販売してました。

登山本店にスキーがあった時代、想像つかないです。

お話を聞いているとスキーは結構されていたみたいですが、山のほうはどうでしょうか?

高校では山岳部でした。

入部されたきっかけはありますか?

中学生の時に見たテレビ番組で「学生がテントを張って1ヶ月間暮らす」というのがあって、これ面白そうだな!と思って。

もともと自転車旅に興味があったんですよ。で、テントと自転車で北海道一周する!というのをやりたくて、そうすると自炊のスキルが必要だったので、じゃあ山岳部に入るかと。

山が好きだからとかではなく(笑)

結局しませんでしたけどね、自転車旅。
 

 

石井スポーツに入社したきっかけを教えて下さい。

松本店のスタッフに誘われました。「うちに来ない?」と。
誘ってくれたスタッフはもう在籍していないんですが、同時期に今の松本店店長 石井さんにも誘われました。

2人のスタッフから同時にオファーが。

石井さんとはもともと、山で会って知り合いだったので。

そういう話、社内でよく聞きます。

折角誘われたなら、と思って入社して甲府店配属になりました。
山ばっかり行ってたので日焼けしていて、当時甲府店にいた清水さん(※現アートスポーツ本店店長)に「顔真っ黒い新人が来た!!」と言われて。

(笑)

そのおかげかわかりませんが清水さんともよく遊びに行くようになって。
仕事が終わってから一緒にナイターのスキーに行ったり
朝は仕事前に岩登りに行ってから出社したり、冬はアイスクライミングしてから出社したり。

スタッフ同士で山に行く方、多いですよね。


写真はこちらのブログより

現在、社内でクライミング用品のことは金井店長に聞け!というポジションになっておりますが・・・

いつのまにかね。
ギアを使うのが好きなので、「○○社のこれと○○社のこれはどういう違いがあるのか?」とか「この値段になるのはどうしてなのか?」を調べて試してっていうのが好きなんです。
エビデンス(根拠)がないものは確かめたくなっちゃう。

ひとつのことに熱中しやすい、ということでしょうか?

いえ、どちらかというと「広く浅く」です。
クライミングも極めるというよりは、☆3くらいの有名所を回るのが好きです。ほどほどで、安全に、楽しんでやるのが好きなので。

クライミングそのものよりも、山や道具のほうが好き。

そうですね、そうなります。
 
石井スポーツのいいところは「この商品が1番人気なので」だけの理由で販売をしないところだと思っていて、ちゃんと2番手3番手の商品と比較してどこが良いのかを説明できる。そのためには実際使ってみるのが一番いいんです。
 
クライミング以外にも石井スポーツオリジナルテント(パイネ)の実用テストをしたり、登山靴はインソールを左右変えて履いて試したりいろいろしてます。

テントのテスト、していただいていましたね!


数量限定で復刻した石井スポーツオリジナルテント「G-LIGHT」※現在は販売終了
開発テストには金井店長にも携わっていただきました。

今後、取り組みたいことがあれば教えて下さい。

自分のようにギアが好きなスタッフ、後継者を育成したいですね。
好きで用具に詳しくなればお客様の悩みに対してより良い答えが出せるようになります。新しい商品の販売だけでなく、修理も重要です。メーカー修理が最善ですが、急いでいる場合はお客様と相談の上、お店で直すこともあります。道具の修理というのは勿論適当ではだめで、深い商品知識が必要です。石井スポーツの掲げる「お客様のパートナー」として、困っているお客様に喜んでいただけるスタッフをつないで、更には増やしていきたいです。
「えっ!どこにも修理を断られたのに、ここなら直せるの?」という声をいただけるような店にしたいですね。
山のことならすべてが解決する店、そこを継続していきたいです。

最後に、お客様に向けてメッセージをお願いします。

外出するのもなかなか難しいような状況ではありますが、落ち着いたらぜひ一度、登山本店にいらしてください。

山登りには知識・体力が必要ですが、「道具」はそれをカバーすることができます。
道具を活用すると楽しく山登りをすることができます。

ただし、それには「正しく使う」「道具を使いこなす」ことが重要なポイントになります!その点を、ギアに対する知識と愛情をもった登山本店スタッフがフォローさせていただきます。

 
 


 
 

 
 

石井スポーツには30人以上の店長がいます。これまでのキャリアや勤続年数、好きなアクティビティも皆様々です。あるようでなかった一人一人の店長の「個性」にフォーカスを当てるこのコンテンツ、今後もどうぞご期待ください。