2016年4月のテーマ|登山の日

安全登山の豆知識4月編

4月 登山の日「春 花開けば風雨多く」


陽春の候と言われる4月。山は柔らかい日差しに囲まれハイキングに登山に最適な季節がやってきました。皆様も様々な計画をお持ちのことと思います。そんな皆様にこの時期の登山を楽しむ豆知識をお伝えします。

 

春の季節の特徴

うららかな春ではありますが、「花開けば風雨多く」とも言われるように気象変化の激しい季節でもあります。

 

<紫外線対策とサングラス>

まず気を付けたいのは春の紫外線。太陽高度が上がってくる4月は7・8月とほぼ同じ紫外線が放出されています。日焼けは疲労につながる事はご存知と思いますが、忘れがちなのは目から入る紫外線も肌に日焼けを起こさせます。当然残雪の山に向かわれる方は必携ですが、ハイキングでもサングラスを有効活用しましょう。

 

<春のウエアリング>

朝夕と日中の気温の変動差と思わぬ風が春の山で注意すべきポイントです。ウエアリングを誤ると大汗をかいて登山道を上り、頂上で風にさらされて低体温症の危険にさらされることになりかねません。この季節のベースレイヤーは濡れても保温性の高い薄手のウール素材や吸汗と発散に優れた高機能素材のものを選びましょう。加えて、温度調節のしやすい軽量コンパクトなウインドジャケットを活用すると快適に登山ができます。

<水分補給・行動食>

行動時間に応じた、脱水量と消費カロリーの計算式を目安に準備をしましょう。
脱水量=行動時間×体重×5ml
体重の2%の脱水が起こると10%の持久力の低下と春でも熱中症の危険が高まるので注意しましょう。また、水分と共に電解質も失われるので、アイソトニック飲料を用意するとよいでしょう。
消費カロリー=行動時間×体重×5Kcal
消費カロリーの7割を補給する必要があります。補給をおこたると、脳や神経系の働きが低下して思わぬ事故につながります。おおよそ2時間ごとに、炭水化物を中心に(携行に便利で、食べやすいパワージェルがお勧め)食べましょう。

 

春の気候と特色に応じた装備を準備したら、ほかの装備もキッチリ用意をしましょう。
もちろんヘッドランプ・ツエルト・ライトダウン等の防寒着を用意するのは山の常識。

 

加えてGWに残雪期の登山を計画されている方に注意していただきたいことがあります。今冬は全国各地で寡雪と言われていました。2月の各地の降雪量を前年と比較すると青森以下の各観測点では前年比60~40パーセントの積雪でした。しかし降水量は前年と大きく変動はありません。つまり暖冬で、降雪が降雨となった結果です。こんな年は積雪面にクラックが発生して全層雪崩が発生しやすく、冬にもかかわらず高い標高で降雨となり雪面が氷化して滑落の危険が高い状況下にあります。この2点を踏まえてアバランチギアの用意とピッケル・アイゼンを冬以上にシャープに手入れをして山行に望んでいただきたいと存じます。

 

「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

 

 

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