9月 登山の日「秋の空 天高く」
天高く馬肥ゆる秋がいよいよやってきました。しかし、本格的な秋山シーズンを迎える前に、菜種梅雨と呼ばれる秋雨前線が停滞する時期があります。この時期は梅雨前線の停滞する時期よりも降水量が多く雨の備えは特に必要です。秋は清々しい気候で高山では紅葉も始まり、登山を楽しむには良い季節ですが注意することも多いので、快適登山術をまとめてみました。
<紫外線対策>
9月はまだまだ日差しも強く、帽子やトレッキンググローブなどで紫外線を防ぎましょう。グローブは気温が下がったときにも有効です。加えて登山用の吸水性に優れた速乾性のタオルやバフに代表されるネック・ヘッドの兼用バンドは汗対策と冷たい風の吹くときの耳の保護やマフラー等などと暑寒両用で大変重宝します。
<水分補給>
気温が下がったとはいえ、登山中水分を発散していることにかわりはありません。口渇感を覚えにくい分、秋山の脱水症状は深刻化しやすいものです。特に9月初/中旬は残暑で意外と暑い時もあるので、夏に準じて水分とミネラル分を用意しましょう。
<トレッキングシューズ>
秋は落ち葉や長雨で湿った登山道など、不安定な足元になりがちです。昨年から登場していますが、ビブラム社のメガグリップと呼ばれる高性能ソールを使用したトレッキングシューズは効果的です。
<ウエアリング>
近郊の山と1500m以上の中・高山ではこの季節ウエアリングを変えて登山をする必要があります。
近郊の山では夏に準じて速乾性のウエアで朝晩の冷え込みや気温の低下に対処するため、軽量コンパクトなウインドジャケットを活用すると良いでしょう。中・高山では気温が零下に下がる事も考慮に入れて薄手のウール素材や高機能素材のアンダーが必要です。寒いときは薄手のダウンジャケットを組み合わせる等の工夫をして、様々な温度変化に対応出来るウエアリングを心がけましょう。小屋泊まりやテント泊の宿泊を伴うときは勿論ですが、いざという時の為にコンパクトなダウンを持っていくのはお約束ですね。特に女性の方は足下から冷えるので、軽いダウンパンツやウール等のタイツを荷物の片隅に入れておきましょう。
気候変化の激しい秋の登山は自然の厳しさと美しさを兼ね備えたすばらしい季節です。準備工夫を怠らず、すばらしい登山をされる事を願っております。加えて、今年は台風の上陸も多く、登山道も荒れがちと思います。町の観光課や自然保護センター・山小屋など様々な機関が情報を発信していますので、登山前によく調べましょう。
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