10月 登山の日「秋の暮れ テントにランタン灯る」
秋爽快な風が吹き、登山に心地よい季節となりました。今月から登山の日は主に日本百名山から、季節に最適な山をご紹介したいと思います。今回は紅葉とテント泊を楽しめる奥秩父の盟主金峰山と瑞牆山をご紹介します。
10月登山の日 おおすすめの山 金峰山と瑞牆山
第1日 JR中央線韮崎駅(バス)瑞牆山登山口-富士見小屋(テント設営後瑞牆山往復) テント泊
第2日富士見小屋-砂払ノ頭-金峰山(往復後テント撤収)富士見小屋-瑞牆山登山口-韮崎駅
秋はテント泊入門にも良い季節です。テント泊装備を担いでも爽快な気温に加え、新鮮な食材の持ちも良いので、少し凝った食事も楽しめます。
<テントの選び方>
フライシート併用のダブルウォールテントが雨の多い日本ではスタンダードですが、経験の深い方はシングルウオールテントもお勧めです。表示の使用人数マイナス1で使うと快適です。特にテント泊は荷物もテントの中に入れるので、雨の時などを考えると余裕があるほうが良いでしょう。
<テント泊の装備>
テント泊装備は日帰り装備+シュラフ・コンロ・コッフェルが必要です。シュラフは春や秋はもちろん、夏でも山は明け方に気温が下がるので3シーズン用がお勧めです。コンロやコッフェルは日帰り登山でも山頂でラーメン・眺めの良いところでティータイムと積極的に使えます。コンロはゴトク4本タイプが、安定性が良くお勧めです。軽量化でゴトク3本タイプを使う人は、コッフェルのハンドルを握るなど取扱いに注意しましょう。また、コンロ台を用意すると安定性が良いのでお勧めです。コッフェルは大小2個組み合わせタイプがお勧め、メインでご飯を作り、サブで飲み物、日帰りの時は一個だけ持参などフレキシブルに使えます。最後にLEDランタンがテント泊の快適性を大幅にUPしてくれます。夜だけではなく、早朝の朝食準備の効率もよくなるので今や必携装備ですね。
<テント泊の準備>
①通常の計画書に加えて、持ち物表を作ってチェックが必要です。
②悪天時に素早く立てて、たたむことが必要なので、テントを張る予行演習をしましょう。
※悪天時に収納しやすい大きな袋に変える等の工夫が必要。
③事前に荷物の置き場所や食事スペース作りなど、狭い空間を有効に使う練習をしましょう。
<食事計画>
はじめはフリーズドライ食品を活用すると、出発準備等にゆとりと軽量化が出来ます。
※フリーズドライに加えて野菜・ソーセージ等を持参してバラエティー感を出すと、十分満足できる食事となります。秋は朝夕が冷えるので、飲み物もお茶・紅茶・コーヒー・スープ・味噌汁等を少し多目に持っていきましょう。Hotな飲み物は身もこころも暖かくしてくれます。
山は秋から冬に
10月は清々しい気候で高山では紅葉も始まり、登山を楽しむには良い季節ですが、北海道や北アルプスの山々では降雪も始まり、山は一気に冬に向かいます。自然の厳しさと美しさを兼ね備えたすばらしいこの時期は、気温の変化に対応しやすいウエアリングを考えたり、温かい飲み物の準備等、綿密な登山の準備が必要です。「備えあれば憂いなし」
【おすすめ シングルウォールテント】
PAINE G-LIGHT
山岳用テントのベストセラーモデルです。軽量性、耐久性、防水性はもちろんですが高い透湿性も兼ね備えています。設営もポール2本で簡単です。
¥49,000~¥65,000(1-2人~3-4人)
【おすすめ ダブルウォールテント】
NEMO タニLS
軽量ながらも十分な強度を確保した山岳用テントです。居住性も高く、設営も簡単です。
¥50,000~¥57,000(1人用~2人用)
【おすすめ スリーシーズンシュラフ】
PAINE コンパクトライトWR
湿気に強い撥水ダウンを使用したスリーシーズン用シュラフ。対応温度は-2℃までです。春先から秋の山麓に対応します。
¥27,000
【おすすめ コンロ・コッヘル】
PRIMUS 153ウルトラバーナー
軽量・コンパクトながら高出力の定番バーナーです。安定性の高い4本ゴトクで安心して使用できます。
¥9,000
PRIMUS イージークック・ソロセットM
小型のガスカートリッジとバーナーを一緒に収納できるクッカーです。大小2個の大きさで状況に応じて使い分けができます。
¥3,500
【おすすめ LEDランタン】
Black Diamond オービット
持ち運びに便利なポケットサイズのLEDランタンです。明るさは105ルーメンス、暖色系の照明です。
¥4,200
Black Diamond モジXP
吊り下げたりテーブルに据え置きしたりと使い勝手の良いシンプルなランタンです。無段階調光で必要に応じて明るさを変えられます。
¥3,600