2月 登山の日「如月 春立つ山に 木々の芽吹き」
おすすめの山 赤城山
関越道を早朝に新潟方面に走ると右手に大きく裾野を広げて見えるのが、赤城山。ここは地元前橋の方の呼び名を尊重してあかぎやまと呼びましょうか。赤城山は ハイキングにワカサギ釣りとリクリエーションが楽しめる四季を通じて人気の山です。深田久弥も「山には、きびしさをもって我々に対するものと、暖かく我々を包容してくれるものと、二種類ある。赤城山はその後者の良い代表である。」と著書「日本百名山」-新潮社-で述べています。そこで今回のコースは是非スノーシューで行っていただきたいと思います。
(行程)
赤城山ビジターセンター-八丁峠-地蔵岳-小沼-鳥居峠-赤城山ビジターセンター
所要時間は降雪直後のラッセルがあっても4~5時間で十分まわることが出来ます。途中ではウサギなどの足跡や雪に固く身を閉ざしたように見える木々が、春の訪れを敏感に感じてほのかに芽吹きの 兆しを見せている様子など、自然を大いに感じていただきたいと思います。しかし、地蔵岳の頂上付近は場合によれば強い風で雪が舞い上げられて吹雪となっていることもあるので、十分な準備のもとお出かけください。
スノーシューは雪山の魔法の絨毯
雪に覆われた山に分け入り、地図とコンパスで道を見出し、動物の足跡に出会う冬のトレッキングは本当に楽しいものです。その楽しみの魔法の絨毯がスノーシューです。靴だけでは腰まで潜り、ちっとも進めない雪の原もサクサクと進むことが出来ます。
[スノーシュー]の特徴と選び方
大きさは雪上での浮力に大きくかかわりますが、日本のように起伏があり、木々が密なフィールドではカナダなどで使用されている人間の肩ほどの大きさのあるモデルは使いにくく、長さが50cm程度のモデルが使いやすいでしょう。現在市販されているものは、取り付けがストラップ式でブーツへの装着も簡単で緩まない。クライミングサポートが装備されて急斜面でも登高が可能。2つの特徴を備えたモデルが大半です。逆にこのようなモデルを選ぶことが選び方のコツです。
[防寒ブーツ]
スノーシューで雪原を行くためには、防水が良くて保温性の良い防寒ブーツがお勧めです。冬の寒い日や雪が降った時通勤にも使えますから、一足あれば冬の間毎日活躍するでしょう。靴下はウールがお約束ですが、インソールを保温性の高いものを使用するとより快適です。 特に防寒ブーツは底が柔軟な構造なのでインソールを入れるとより安定して歩きやすくなります。
スノートレッキングを楽しむために
基本となるウエアリングは12月の登山の日で詳しく述べました。ポイントは熱の発散・対流別に対策を立てて効果的に重ね着することです。特に赤城山では風が強いことが多いので次のアイテムに関しては慎重に準備したいものです。
①アウターレイヤー
冬山は思わぬ降雨による濡れや過冷却水による凍結等、厳しい条件に耐える防水透湿素材ジャケットに加えて、状況に応じて脱ぎ着のしやすいサイドジッパーを備えたオーバーパンツがお勧めです。
②手袋
凍傷を防ぐためにインナーグローブ+ウールグローブ+オーバーグローブとレイヤリングすると効果的です。また、インナーグローブ+化繊中綿入り防水オーバーグローブでも構いません。インナー・ウールグローブは必ず予備を用意して濡れに備えてください。
③防寒着
休憩時にはコンパクトで暖かいダウンジャケットは必携です。濡れに強い撥水加工の高品質ダウンを選びましょう。
スノートレッキングに必需品となる装備
①ストック
スノートレッキングの必需品。雪の上を歩く時にバランスをとります。ストックは1本でなく、2本セットがお約束ですね。バスケットを雪用のものに交換しておくと、深雪でも使いやすくなります。
②ゲイター(スパッツ)
いくら防水の良い靴でも、靴の中に雪が入ればひとたまりもありません。ロングタイプのゲイターを用意しましょう。使用する靴にあわせたサイズを選ぶことも必要です。
③サーモス
普通の水筒では凍ってしまいます。雪の中ではなによりも暖かい飲み物が必携。体が温まりほっとします。赤城山は行程に余裕があるので、ぜひ、雪山ランチを楽しんでください。
④サングラス
2月ともなれば雪の上は紫外線が強いので必ず必要となります。風の強いときはゴーグルも必携ですが、登高時などは発汗が多いのでサングラスとの併用が快適です。
以上スノートレッキングを楽しむポイントとスノーシューの特徴について述べました。
ぜひ、春のきざしを感じて、楽しい雪山を楽しんでいただけたら幸いです。
「冬こそ元気にアウトドア!」健康と感動をサポートする石井スポーツグループから皆様への提案です。
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凍結等、厳しい条件に耐える防水透湿素材ジャケット、サイドジッパーを備えたオーバーパンツ。
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PANT ¥38,000
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