3月登山の日 「峰々にシュプール刻んで春の風」
おすすめの山 「乗鞍岳」
今月は、乗鞍岳を紹介しましょう。
深田久弥の著書「日本百名山」-新潮社-によると、「位ヶ原まで登って、初めて真正面に、遮るもののない乗鞍岳それ自身に接する。
皆さんも、この最もすぐれた風景を見に、乗鞍岳に登ってみませんか。
今月は深田久弥の感動を味わうことのできる山スキーコースを紹介します。
(行程)
乗鞍スキー場リフト終点→位ヶ原山荘分岐→肩の小屋→朝日岳鞍部→剣ヶ峰山頂→位ヶ原山荘分岐→リフト終点
コースの特徴
このコースは歩行時間が長く、体力が必要ですが、条件が良ければ頂上からスタート地点まで一気に滑ることができます。
少しのんびり登って滑りも楽しみたい方は位ヶ原山荘が営業しているので、一泊されると良いでしょう。
なお、3000mの稜線は気象条件も厳しく、場合により肩の小屋付近から強風で登頂が難しいこともあります。ピッケル・アイゼンはもちろん必携です。
バッカントリースキーの楽しみ
今年の冬は厳しい寒さに見舞われて、各地で大きく苦労されたことと思いますが、ようやく春の兆しも見えてきました。 皆様のご苦労に報いるかのように、今年は素晴らしい春山のコンデションが期待できそうです。
春は山の雪も落ち着き、雪をまとった山々をスキーで縦横に駆け巡る楽しみは何者にも代えがたい魅力があります。
読図力を駆使してオリジナルなラインを創造するもよし、クラシックなツアーコースをたどるもよし、様々に雪の山を楽しんで欲しいと思います。
バッカントリースキーの用具選び
この時期、スキー板はフルロッカーではなく、キャンバーのあるタイプが硬いバーンでも足元のグリップが良く安定した滑りが可能なのでオススメです。
ビンデイングは当然軽く歩きやすいテックビンディングが定番ですが、スキーブーツも歩行性、滑走性、軽さを高次元でバランスさせた、軽量ツーリングブーツで足元軽く軽快に行きましょう。
スキーシールはシールワックスを用意し、シールが濡れないようにするのはお約束です。
最近はモヘアミックスで、コンパクトに収納できるシールが各社出してきました。
スキーポールはハイクアップに備えて2段式の調節とロックが確実なタイプを選び、ザックはゴーグル、アバランチギアなどバックカントリーに必要な装備に加えて、春はウエアの着脱もあるのでミディアムサイズのザックを選びましょう。
また、雪質がどんどん変化する春のスキーツーリングでは滑走ワックスとプラのスクレーパーは必需品です。
【おすすめのスキー板】
BLIZZARD “ZERO G 85”
雪が締まってきた時期からは行動範囲が広がるため164cmで1050gと軽量なこのスキーが最高の相棒になります。
軽量なだけでなくカーボンを使ったしっかりしたフレックスはツアー装備を背負って負荷がかかる場面でも安心。
操作性が高いので1サイズ長めがオススメ。ねじれ強度もしっかりしているので硬く締まったバーンでもエッジの喰いつきもしっかりしている。
¥79,200(税込)
【おすすめのビンディング】
G3“ION”
テックビンディングの中でも使いやすさ、安全性、滑走性能、全てにバランスの取れた人気モデルです。
今シーズンヒールピースに歩行時のロック機能がプラスされさらに使いやすく改良されました。
¥68,200(税込)
【おすすめのスキーブーツ】
テクニカ “ZERO G GUIDE”
4バックルブーツでありながら十分な足首の可動範囲があり歩行性能も十分確保されています。
アルペンブーツがベースなので滑走性能はもちろん群を抜いており難しいコンディションになればなりほど技術をカバーしてくれるので安心です。
特に雪面が固くなるこれからの時期には心強い味方。ラバーソールで登山道歩きにも対応してくれます。
¥86,900(税込)
バックカントリースキーのウエアリング
バックカントリーのハイクアップ時は運動量が多いので、汗をかきやすい状況に加え、外気温が低く汗冷えを起こしやすい状況です。
唯一の解決策はアンダーウエアの下に疎水性が高く水分をすぐに逃がすドライレイヤーを着用することです。
上に重ねるアンダーウエアも速乾性・通気性の高いものにしましょう。さらに防風性のある薄手のソフトシェルを重ねると冷たい風や木々からの落雪の濡れに対応できます。
いずれにしても、歩き始めは少し肌寒いぐらいでスタートするのがコツです。当然、森林限界以上の行動と滑走時は透湿性に優れた防水ジャケットを着用するのはお約束ですね。
【おすすめのドライレイヤー】
ファイントラック “スキンメッシュT”
汗を肌から素早く遠ざけ汗冷えを防ぎ、濡れても変わらない安定した保温性で疲労を防ぎます。
メンズ¥4,620(税込)
レディース¥4,290(税込)
春のスキーツーリングの楽しみ
厳冬期に比べ、春のツーリングは陽光もあり、気持ちよく楽しめます。そんな楽しみを盛り上げてくれるのはランチタイムとコーヒーブレイクではないでしょうか。
ぜひ、軽量タイプのガスコンロ・コッフェルを用意して、山頂カフェを楽しんでください。何を食べるかは、みなさんの工夫次第ですが定番はラーメンでしょうか。
中には一人鍋を用意する猛者もいるようです。こんな時の一工夫は熱いお湯をテルモス(サーモス)に詰めて持っていくことです。
お湯を沸かす時間を短縮できて、いざとなれば低体温症対策の湯たんぽ作りにも役立ちます。
【おすすめ 保温ボトル】
サーモス【THERMOS】
“ステンレスボトル FFX-500 ライムグリーン”
保温力、耐久性を高めた「山専用ボトル」山で想定されるさまざまな状況に合わせて作られた保温ボトルです。 グローブ着用時でもしっかり握れるボディリングや衝撃に強い底カバーなどが特徴です。
¥6,050(税込)
以上バッカントリースキーを楽しむポイントと用具の選び方について述べました。 ぜひ、春のきざしを感じて、楽しく雪山を楽しんでいただけたら幸いです。
「春の陽光のもと、元気にバックカントリースキー!」健康と感動をサポートする石井スポーツグループから皆様への提案です。