おすすめの山 【守門岳】
今月は守門岳を紹介しましょう。守門岳は日本2百名山に数えられる越後の名峰です。地元では守門山とも呼ばれますが、袴岳・青雲・大岳の三連峰で構成されている大きな山塊です。今回は戦国武将・上杉謙信公が信仰したといわれる毘沙門天が祭られている、本殿巣守神社のある栃尾から登る、保久礼小屋から守門大明神の祭られている大岳のコースを紹介しましょう。梅雨の中休みをうまく見つけて、皆さんも越後の名峰に見事なブナ林を求めて登ってみませんか?
(行程)
保久礼駐車場→第二展望台→不動平→大岳(守門岳主峰の袴岳までは蒼雲岳経由で往復約3時間)※下山は同ルートをたどる。
コースの特徴
保久礼の登山口から大岳まではブナの林の中を行く癒しコースです。特に急登もないので、緑を楽しみながらゆっくり登りましょう。なお、袴岳まで足を伸ばす場合は、往復3時間見ておきましょう。大岳までは往復で4時間ほどの初心者にも楽しいコースですが、袴岳までは行く場合は7時間以上かかるので、体力が必要です。
梅雨空に負けない雨を楽しむ登山術
梅雨時期の山々はお花が素晴らしく、是非厭うことなく、皆さんに足を運んでいただきたい季節です。今回は雨を楽しむ登山術を皆さんにご紹介します。
【パッキング編】
装備の雨対策の一番はザックのレインカバーですが完全ではありません。ザックカバーをしていても中に雨が通ってしまって痛い思いをした方も多いはず。基本は個別の防水パッキング。ポイントはザックの防水インナーバックだけに頼らないこと。ロールアップが甘くてここから浸水すれば逃げ場がないのですべて濡れてしまいます。
「これで完璧 雨に負けないパッキング術」
①個々に防水バックに入れる。(個別保護)
②ザック防水インナーで内部全体を保護 (内部保護)
③ザックのレインカバーで耐水性を向上させる。(全体保護)
※ザックそのものが防水加工された製品はカバーが風であおられることもなく、安全性の向上につながるので要注目の製品です。
また、財布・携帯電話などジップロックを活用されている方も多いでしょうが、耐久性に劣るので、専用の防水ケースを使用されるのがエコの観点からもお勧めです。
シートゥーサミット
品名:ウルトラシル ドライサック
価格:¥1,100~(税込)
※サイズによってカラー・価格が異なります。
説明:完全防水性のドライサック。
【装備の点検と工夫編】
この季節に限りませんが、雨具や登山靴を点検しましょう。いかに優れた素材でも撥水性が落ちているとその透湿性を生かすことが出来ません。雨具の確認ポイントは撥水性です。浴室でハンガーにかけてシャワーを当てて水滴がコロコロ弾くようであれば大丈夫ですが、弾きが悪いようであれば撥水処理をして梅雨の季節に備えましょう。全体的に撥水性が低下しているようであればそろそろ買い替え時期です。
登山靴は普段からインソールを抜いて湿気が残らないように保管するとともに、泥を落として靴の変質を防ぎましょう。靴クリームや撥水スプレーによる日頃の手入れが靴の防水性の維持につながります。どうしても履きならした靴は防水性に難が出てきますが、防水透湿性のソックスも出てきました。昨年様々なシーンでテストをしましたが、水流の多くない沢では足濡れもなく、ネオプレーンソックスよりも快適でした。一度お試しください。
登山靴はソールの確認も重要です。 濡れた登山道は滑りやすく磨り減ったソールでは危険です。濡れた山道に強いメガグリップソールを採用した靴が増えています。 買い換えるのであれば本格夏山シーズン前のこの時期が一番です。
ブランド:サロモン
品名:X ULTRA 3 WIDE GORE-TEX
価格:¥18,150(税込)
説明:梅雨時期や台風時期の通勤にも最適!軽量でタウンや旅行、軽いハイキングでオススメの1足。やや広めのラストで履きやすくなっています。
ブランド:ホルメンコール
品名:ハイテクプルーフスプレー300ml
価格:¥1,650(税込)
説明:蓮の葉が水を弾く原理を応用したナノテク強力撥水スプレー。繊維から皮革製品、ゴアテックスなどの機能素材までオールマイティーに使える撥水スプレーです。
軽量サンダル
と着替えを持って行って、帰りも快適にしましょう。 こんな時に活躍するのがコンパクトに収まる手提げバックです。トレッキングシューズや濡れた雨具・着替えを収納して、楽しく家路につきましょう。
ブランド:ゼロシューズ
品名:クラウド
価格:¥7,480(税込)
説明:水にも浮いてしまう雲のような軽さで抜群の履き心地を持つモデル。
<石井スポーツはメンテナンスの専門店>
メンテナンスなどの相談はぜひお気軽にお近くのお店にお越しください。様々なお手入れ方法をお伝えします。これも登山用具専門店の重要な役目と考えております。