おすすめの山 【神楽峰】
今月は、神楽峰のバックカントリーコースを紹介しましょう。
今年は暖冬の影響で、どこも積雪が少なく、バックカントリーの楽しみを味わうには沢の割れや、濃くしげる樹々と例年に増して慎重にコースを選ぶ必要があると思いますが、豪雪地帯に加えて標高の高い神楽峰は一般的な注意を払えば、快く私たちを迎えてくれると思います。
今年滑り足らない皆さん、神楽峰にシュプールを刻みませんか。
おすすめのコース
かぐら第5ロマンスリフト降り場→中ノ芝→上ノ芝→神楽峰往復→中尾根の頭→スキー場
※今年は標高の低いところでは沢が十分に埋まりきらず、沢の水流に転落の危険性や、ヤブに阻まれるなど、危険が増大するので、通常スキー場に合流する1,400メートル付近でゲレンデに戻りましょう。
コースの特徴
このコースはハイクアップの時間は短く、バックカントリー入門者でも十分に楽しめますが、悪天候時に滑りだし方向を間違えて遭難するなど、読図能力などしっかりした登山技術が求められます。雪山の十分な経験を持たない方は、ガイドツアーに参加することをお勧めします。また、バックカントリーに出かける方はかぐら第5ロマンスリフト降り場付近のゲート係員に登山届の提出と必須携行備品のチェックを受けて出発します。 下山後もかぐらスキー場へ下山連絡を 電話または直接報告しましょう。(TEL:025-788-9221)
必須携行備品
ビーコン、食糧、水など、バックパック、GPS(アプリ等OK)
バックカントリースキーの楽しみ
春は山の雪も落ち着き、雪をまとった山々をスキーで縦横に駆け巡る楽しみは何者にも代えがたい魅力があります。ワハハと笑いながら思う存分雪の山を楽しんで欲しいと思います。
バックカントリースキーの用具選び
この時期、スキー板はフルロッカーではなく、キャンバのあるタイプが硬いバーンでも足元のグリップが良く安定した滑りが可能なのでオススメです。ビンデイングは当然軽く歩きやすいテックビンディングが定番ですが、スキーブーツも歩行性、滑走性、軽さを高次元でバランスさせた、軽量ツーリングブーツで足元軽く軽快に行きましょう。
スキーシールはシールワックスを用意し、シールが濡れないようにするのはお約束です。最近はモヘアミックスで、コンパクトに収納できるシールが各社から出ています。スキーポールはハイクアップに備えて2段式の調節とロックが確実なタイプを選び、ザックはゴーグル、アバランチギアなどバックカントリーに必要な装備に加えて、春はウエアの着脱もあるのでミディアムサイズのザックを選びましょう。また、雪質がどんどん変化する春のスキーツーリングでは滑走ワックスとプラのスクレイバーは必需品です。
バックカントリースキーのウエアリング
バックカントリーのハイクアップ時は運動量が多いので、汗をかきやすい状況に加え、外気温が低く汗冷えを起こしやすい状況です。
唯一の解決策はアンダーウエアの下に疎水性が高く水分をすぐに逃がすドライレイヤーを着用することです。上に重ねるアンダーウエアも速乾性・通気性の高いものにしましょう。さらに防風性のある薄手のソフトシェルを重ねると冷たい風や木々からの落雪の濡れに対応できます。
いずれにしても、歩き始めは少し肌寒いぐらいでスタートするのがコツです。当然、森林限界以上の行動と滑走時は透湿性に優れた防水ジャケットを着用するのはお約束ですね。
春のスキーツーリングの楽しみ
厳冬期に比べ、春のツーリングは陽光もあり、気持ちよく楽しめます。そんな楽しみを盛り上げてくれるのはランチタイムとコーヒーブレイクではないでしょうか。ぜひ、軽量タイプのガスコンロ・コッフェルを用意して、山頂カフェを楽しんでください。
何を食べるかは、みなさんの工夫次第ですが定番はラーメンでしょうか。中には一人鍋を用意する猛者もいるようです。こんな時の一工夫は熱いお湯をテルモスに詰めて持っていくことです。お湯を沸かす時間を短縮できて、いざとなれば低体温症対策の湯たんぽ作りにも役立ちます
以上バックカントリースキーを楽しむポイントと用具の選び方について述べました。 ぜひ、春のきざしを感じて、楽しく雪山を楽しんでいただけたら幸いです。
「春の陽光のもと、元気にバックカントリースキー!」
健康と感動をサポートする石井スポーツスタッフから皆様への提案です。
神楽峰