2003年12月 シンゴンパにて撮影
おすすめの山 【ランタン ヒマールの峰々】
今月は、イギリス人の登山家・ティルマンが訪れ、「世界で最も美しい谷のひとつ」と褒め称えたランタン国立公園を紹介しましょう。今私たち外遊び派には、つらい状況が続きますが、「過ぎ去らぬ嵐はない」と心ほがらかに夢を広げてみませんか。
おすすめの行程
1日目 カトマンズ―ドンチェ 早朝バスで出発すると夕方までに到着
2日目:ドンチェ―シンゴンパ 谷沿いの道が尾根に上がるころからヒマラヤの絶景
3日目:シンゴンパ―ゴサインクンド ヒンドゥー教の聖地
4日目~7日目:ゴサインクンドからゴプテ・トゥムサン・チソパニ・スンダリジャルとトレッキングして最後はバスでカトマンズ。
コースの特徴
ヒマラヤトレッキングは谷から峠に向かうことが多いのですが、このコースは初日から尾根に出るので、雄大な眺めを楽しみながら歩くことが出来ます。筆者はゴサインクンドまで辿りましたが、その先カトマンズまでは進んでません。いつかはヒマラヤの風景と、山村風景を合わせて楽しみたいと考えてます。皆さんも夢を実現させる準備をされませんか?
登山靴とウエア類のメンテナンスについて
登山靴の泥汚れはアッパー・ゴム底共に、変質を誘うので、こまめに汚れを落としましょう。
洗い方としては、靴紐を外して、汚れをブラシで落とします。汚れがひどいときはぬるま湯を使ってブラッシングすると効果的です。靴の内部は初めに小石などを丁寧に落とします。
防水透湿ライナーを使用した靴の内側は乾きにくくブラシでこするとライナーの破損の要因にもなるので硬く絞った雑巾やスポンジなどで丁寧に拭きます。ひどい汚れの時は、お湯で洗うと汚れがよく落ちますが、風通しの良い日陰でよく乾燥させます。
衛生面は除菌スプレーで対応します。型崩れ防止と湿気をとりカビ防止のために布や古紙などを靴の中につめて靴のコンディションを保ちながら、よく乾燥させましょう。乾燥が終われば、革靴・ケミカル素材の靴別に、保革油もしくは撥水剤を塗布して、靴紐を戻して、風通しがよく、直射日光のあたらない場所に保管しましょう。靴箱に入れて保管するのは厳禁です!
※価格は2020年4月13日時点のものです
ウエア類
透湿防水ジャケット・パンツは専用の洗剤で洗って撥水処理をしましょう。ダウンジャケット・ウールのインナーはそれぞれ専用の洗剤で洗いましょう。素材別に撥水処理が出来るので処理をしておきましょう。なお洗濯方法や保管方法はウエアのタグやメーカーのHPで確認しましょう。
ウエア類全般に言えますが、ファスナー部・ほつれなどの不具合や修理は時間がかかるので、これを機会に修理をしましょう。そして、あまりにくたびれたものは買い替えなどを検討しましょう。雨具などは完全にダメになる前に買い替えて、新しいものを条件の厳しいところ、古いものはやぶ漕ぎなど破損しやすい条件のところと使い分けると良いでしょう。
※価格は2020年4月13日時点のものです
重量計測
重量を計測するのは計画書の装備欄に実重量を書いて、その山行が正確に何キロで実施したか記録するためです。負担キロ数と行動時間の相関を見れば、初めて行く山であっても自分の体力であれば、コースタイムの何割で行動可能か目安ができます。無理なく登山するためには過去のデータを上手く使いましょう。
嵐の過ぎ去った、素晴らしい光景を皆さまと共有できる日を願って、石井スポーツスタッフ一同、皆様のご健康を祈念しております。
ランタン国立公園