2022年 5月登山の日「青葉しげる いにしえよりの峠道 もののふの悲しき姿 まぼろしと見ゆ」

 

5月登山の日

間野の高山不動登山口に残る古い道しるべ

 

おすすめの山

今月は顔振峠(かあぶりとうげ)を紹介しましょう。
いま大河ドラマで平家討伐の武将として活躍する源義経ですが、彼もまた追われる身となることはご存知でしょう。この悲運の武将義経が落ちのびてゆく途中、この峠を越える途中まわりの風景の美しさに、何度も振り返ったという伝説が峠の名前の由来です。同じく昨年の大河ドラマで話題となった渋沢栄一の見立て養子渋沢平九郎もいくさに敗れてこの峠を越えるときに、道をたずねて大刀を預けたという峠の茶屋が今も残っています。
 


顔振峠石碑

 
今年、時を隔てた悲運の武将のまぼろしを顔振峠で追いかけませんか。
*地元では「こうぶり」峠と呼ぶ人も多い。
 
 

おすすめのコース

 

【行程】
西吾野駅-野間の参拝道入口-石地蔵-高山不動-八徳-風影-顔振峠-黒山(バス)越生駅

 
【コースの特徴】
コースの前半は名刹高山不動の参道にあたる歩きやすい登山道で道標も整備されています。高山不動のから先は、いにしえより続く奥武蔵の山上集落である八徳(やっとく)・風影(ふかげ)をつなぐ生活の道を行きます。まさしく民家の軒先を歩くことになるので、登山地図や詳しい地図付きのガイドブックで事前に分岐点の情報を調べて歩きましょう。また、下山先の黒山から越生駅までのバスの本数は限られる(15・16時に各1本)ので、事前に調べておきましょう。目安として顔振峠着が15:15以降となった場合は、吾野駅に下山されることをお勧めします。
 


高山不動

 


高山不動に隣接していた小学校

 


山上集落 八徳

 


山つつじ

 


新緑の尾根

 
 

春から初夏へ皐月の山を楽しむために

 

 

5月のウエアリングと防虫対策

 
5月になると気温も高くなり思わずTシャツで歩きたくなりますが、5月は1年でも一番紫外線の強い時期です。紫外線を防ぐとともに強い日差しを避ける帽子が活躍する季節です。また青葉が茂るということは有毒の草木も茂るということですから、肌の露出はなるべく避けましょう。加えて、有毒の虫も活動を始めます。
 
これからの季節は紫外線対策と防虫の両面から対策を立てましょう。近年は日焼け止めと防虫を兼ねた日焼け止めクリームやUV対策を施した防虫ウエアがあります。UV対策防虫ウエアは効果も高くて肌の露出を防ぎますから様々な点でこの時期には効果的です。
 

登山用具の衣替え

 
GWに残雪期の登山をされた方も多いと思いますが、そろそろウィンターウエアは不要になります。登山用具も衣替えの時期ですね。
5月が晴天率が高いということは、洗濯物も乾きやすい時期でもあります。
 
大切な道具はこの時期を利用してメンテナンスをするのがお勧めです。ゴアテックスウエアもダウンジャケットも専用の洗剤や撥水スプレーでメンテナンスをしましょう。
▶レインウェアのご自宅でのメンテナンス方法
 

登山用具の確認と準備

 
これからの夏山シーズンに備えて雨具や登山靴の状態を確認しましょう。
 
雨具の確認ポイントは撥水性です。浴室でハンガーにかけてシャワーを当てて水滴がコロコロ弾くようであれば大丈夫ですが、弾きが悪いようであれば撥水処理をして梅雨の季節に備えましょう。全体的に撥水性が低下している場合はそろそろ買い替え時期です。
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登山靴は普段からインソールを抜いて湿気が残らないように保管するとともに、インソールそのものが消耗していないか確認しましょう。ソールの減りも同時に確認して、夏のシーズンまでにリペアをするのがお勧めです。濡れた登山道は滑りやすく、磨り減ったソールでは危険です。近年、濡れた山道に強いメガグリップソールを採用した靴が増えています。
買い換えるのであれば、履き慣らしも必要なので本格夏山シーズン前のこの時期が一番です。
▶登山靴を見る
 
 
「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。

 

 
 

おすすめのアイテム

 

 
 

 

 

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