紅葉の里山を歩く
おすすめの山 秩父郡小鹿野町般若の五ノ峰
今月は秩父郡小鹿野町般若の五ノ峰を紹介しましょう。大般若心経を写経した高僧が居たことが地名の起こりといわれている般若山法性寺をスタートとして、奥の院にあたる般若山から釜ノ沢五峰に縦走されることが多いのですが、途中岩場あり、鎖場あり岩くぐりあり、大変楽しいところです。今年般若山から釜ノ沢五峰に登りませんか。
おすすめのコース
法性寺-奥ノ院-お船観音-大日如来-釜ノ沢五峰入口-一ノ峰-五ノ峰-文殊峠-中ノ沢ノ頭-竜神山-賽ノ河原-兎岩-兎岩登山口
【コースの特徴】
案内が随所にあり、地図で現在位置を確認しながら歩くと道迷いの危険性は少ない縦走路ですが、作業道もあるのでよく確認しましょう。途中の岩場・鎖場は整備されていますが、慎重に行動しましょう。経験の少ない人は岩場になれた人に同行いただくと安心です。八ヶ岳や槍穂高など岩場通過のトレーニングとしてもよいでしょう。
秋から冬の登山の楽しみ
いよいよ冬に積雪が少ない地方でも、条件が整えば降雪・登山道の氷結など、様々な状況を想定して準備が必要な季節がやってきました。一方落ち葉が落ちて日が差し込み冬のひだまりハイクや、雪を踏みしめたどる冬の低山ハイクで温かい飲み物を楽しむなど、夏とは異なる素晴らしい山の楽しみが味わえる季節の到来でもあります。今月はこれから始まる楽しい季節の楽しみ方を皆さんにお届けします。
登山用コンロ・クッカーが冬のハイクを楽しくする
秋から冬のハイクは年末に向かうお仕事の繁忙など少し心身も疲れているときなのでリラックスしたハイキングでリフレッシュがおすすめです。ハイクの途中でお茶の時間や山頂で鍋焼きうどん・湯豆腐などを楽しむのはいかがでしょう。ハイキングでコンロを使いこなすためには以下の点に注意しましょう。
①風防を用意する。
②低温用カートリッジの準備(もちろんコンロと同一メーカーを準備するのはお約束)。
③ライターを携帯(気温が低いと着火装置が効かなくなることがある)。
※晩秋には風防一体型のコンロ・ナベがおすすめです。少し風があっても効果的に炊事が出来ます。
①食材をあらかじめ切って鍋に入れればすぐに調理できるようにしておく。
②サーモスの山専ボトルにお湯を用意して調理時間を短くするのもよい工夫です。お茶やカップラーメン程度であればコンロを使わず作ることができます。
※お湯の温度を維持するコツは一度ボトルにお湯を入れて中を温めておき、再度そのお湯を沸騰させて詰め、サーモス用の保温カバーを使うことです。
ウエアリングを工夫して楽しく冬の山を楽しもう
冬は登山口ではまだ太陽の光の恩恵を受けていないので、ついつい厚着をして歩きはじめがちです。しかし、一度汗で衣類を濡らしてしまうと寒風が体温をどんどん奪います。 頭・首・手首・足首を効果的に保温することにより、より薄いレイアリングで行動が出来ます。
汗冷えを防ぐために肌をドライに保つインナーを着用して、その上にウールインナーを着用すると特に効果的です。かなり気温が低いときは防寒具を着て歩きはじめたくなると思いますが、汗をかく前に脱ぎましょう。こまめな温度調節が快適にハイキングをするコツです。また、脱いだウエアはとかく嵩張りがちですから、スタッフバッグ(エアーの抜けるタイプが便利)をすぐ出るところに用意して脱ぎ着のたびに、スタッフバックに収納するのがコツです。
加えてザックも少し大きめのものが便利でしょう。ザックの外にぶら下げるのは「ウエアを破いたり、木に引っ掛けて転倒したり」とトラブル・事故のもとなのでやめましょう。
予備ヘッドランプの重要性
筆者の経験ですが、11月末に不意の降雪で夜間登攀を余儀なくされ、予備電池も使い果たし、ヘッドランプが使用不能。山頂から手探りで下降路を見出し命辛々下山したことがあります。山の中は漆黒の闇です。電池の交換が必要になった時や故障した時のことを考えて予備のヘッドランプを用意しましょう。重量の気にならないモデルもあります。
雪のハイキングを楽しむ強い味方スノーシュー・ワカン
昨年様々な世界情勢で手に入れることができず、雪山ハイクを断念した方も多いと聞きました。まだまだ困難な世界情勢なので引き続き入手困難になると予想されるので、特徴・選び方を述べておきます。
スノーシューは雪上での浮力が大きく、装着がストラップ式のため、簡単で早く緩みにくいのがポイントです。選ぶときはかなりの急斜面でも楽に登高が可能な、クライミングサポートが装着されたモデルがおすすめです。
ワカンは軽量でコンパクト、キックステップが効くので急斜面の登下降も安心して行動できます。アイゼンを併用して装着できる平型と、ワカンの先が引っかかってつんのめりにくいノーズが湾曲したタイプがあります。高峻な雪山で軟雪、硬雪が織り交ぜて現れるような稜線で使用する機会が多い人は平型がいいでしょう。浮力はスノーシューに比べると劣り、とりつけもコツがいるのですが、手軽に雪山ハイクが楽しめます。
以上秋から冬の山を安全に楽しむ注意点を述べました。
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