2023年 4月登山の日


4月登山の日

秩父の山中に咲くカタクリの花

 

おすすめの山 大ドッケ1275m

今月は大ドッケを紹介しましょう。ドッケとは尖った場所の意味と言われていますが、ドッケと名前の付く山は秩父の山中に芋ノ木ドッケ・三ツドッケとあります。不思議な響きの山名で興味を持たれていた方もいるでしょう。今回紹介する大ドッケは地図には登山道の記載がありませんが、秩父市の指定する天然記念物「浦山の福寿草群落」を見学するために訪れる人が多く、比較的はっきりした踏み跡があります。早春の福寿草やカタクリの花・秋の紅葉と、様々な美しさを秘めた大ドッケに今年登りませんか。
 

12月登山の日

 
 

おすすめのコース

 

【行程】
旧川俣小学校-標高点586m-大ドッケ1275m
下山は往路を戻るもしくは、読図力があり沢地形など不明瞭な登山道に慣れた方は、標高点1315mの先から福寿草の群落地をたどり、沢を下降して細久保集落跡に出る踏み跡を下ることもできます。福寿草の時期はこの沢コースをたどる人がたくさんいるので踏み跡は明瞭です。

 

4月登山の日

 

コースの特徴

 
登山道は国土地院地図にも登山地図にも記載はありません。事前に資料を調べて入山しましょう。登山の記録を調べる楽しさを味わっていただきたくて、ここでは詳しくは解説させていただくことは伏せさせていただきました。ぜひご自身でお調べになって安全に登山をなさってください。
 

4月登山の日

 

「備えて安心安全春山登山術」

 
春の季節の特徴
春を表す言葉として暖かでのどかなさまを「春眠」と表現します。一方で寒さが戻るさまを「花冷え」と表現します。春の気象を表す言葉には「春に3日の晴れなし」・「春疾風」と天気の不安定な様の言葉が並びます。春のハイキングや登山は天候が不安定で1日のうちに晴れ・降雨。標高の高い山では降雪もあると考えて準備しましょう。
 

12月登山の日

 
 

春のウエアリング

 
朝夕と日中の気温の変動差と思わぬ風が春の山で注意すべきポイントです。ウエアリングを誤ると大汗をかいて登山道を登り、頂上で風にさらされて低体温症の危険にさらされることになりかねません。
 
 
この季節のベースレイヤーは濡れても保温性の高い薄手のウール素材や吸汗と発散に優れた高機能素材のものを選びましょう。
中間着も近年軽量コンパクトなウインドジャケットを併用すると十分な保温性を持ち、単体で使用すると、風通りがよく脱ぐこともなく快適に行動できる通風性と保温力を上手く持たせた製品があります。
 

 
一方で気温・天候が1日に大きく変化することを考えると、防水性の良いトレッキンググローブ(残雪の湿った雪にはテムレスが有効)とウールのキャップ・日焼けを防止するつばのついた帽子と多様な条件に合致するように装備を準備することが必要です。
 

 
 

地図・コンパス・GPS(スマートウォッチ)

 
春の山は落ち葉の名残や残雪によって道が不明瞭だったり、濃い霧に包まれたりとGPS機器があると安心です。
近年はスマートウォッチが普及してきました。手元ですぐに位置を確認できるのでコンパス・地図との連携がしやすいことと、スマートフォンのバッテリーの節約につながります。
これは春の山に限らずですが、行動中は現在位置と進む方向の確認、万が一戻ることを考えて今まで歩いてきた軌跡を確認しましょう。現在位置の確認に加えて、自分を安全に目的地に導く(ナビゲーション)意識も大切です。
 

 
 

春の山を楽しむ

 
春のおすすめはお昼のランチ!温かい日差しと春の風を感じながら食べるご飯は格別です。
楽しむコツはシート・マット等で地面からの冷えを遮断して快適な空間を作り出す事。お湯を沸かすには、防風一体型のコンロ・コッフェルがセットになった製品をお勧めします。
今、フリーズドライ食品はバラエティーに富んでいて、なんとチーズリゾットや野菜カレーを楽しむことも出来ます。「よしっ!春の宴を楽しむぞ!」と意気込んでいくならば、バーナーシートを用意して、輻射熱を防ぐ必要がありますが、ボンベ・本体が分離式のコンロが便利です。
 
大きなコッフェルも安定して、フライパン・ホットサンドメーカーも使いやすくお勧めです。フライパンがあれば、人気のアウトドアスパイスを活用して、ステーキやチャーハンが楽しめます。
ホットサンドメーカーが使うことが出来るとなれば男の山めし!です。
石井スポーツHPに▶【男の山メシレシピ集】があるので是非覗いてみてください。
 

 
 

安全登山のために

ツエルトに断熱シート・コンロ・コッフェルをいつも登山の時に携行すると、非常時に大変役立ちます。道迷いなどで日没となった時に一番危険なのは焦りの心です。
家「ツエルト」もあるしご飯「コンロセット」もある、今日はキャンプを楽しもうと思う余裕が命を守ります。
まさに「備えあれば憂いなし」なのです。
 

 
 

 

 

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