雨飾山 女神の横顔
おすすめの山 雨飾山
今月は雨飾山を紹介しましょう。
百名山に数えられる名山で、紅葉の季節は勿論、多くの登山者が登る名山です。登山口は長野県小谷温泉と新潟県雨飾温泉がありますが、健脚者には金山から縦走してくるのがおすすめです。
今年女神の横顔があるという雨飾山に登りませんか。
おすすめのコース
雨飾山荘-中の池-1881m-雨飾山
(下山)は往路を戻るか、笹平経由で小谷温泉側に下山するのもおすすめです。
【コースの特長】
雨飾温泉からは薬師尾根をたどりますが木の根や段差があって苦労します。慎重に登りましょう。中の池からは1時間ほどの急登を頑張ります。稜線に出ると雨飾山の頂上が見えます。頂上直下は岩場なので慎重に登りましょう。南峰には三角点、北峰にはたくさんの石仏がありますが、一様に北をむいています。かつては頚城山ろくの信仰の山だったと推測されます。
薄氷張る中の池
雨飾山から冠雪の北アルプス
紅葉の登山道
今年の夏は大変暑い日が続きましたがもう秋。北海道の大雪山・立山をはじめ、北アルプスでは、すでに雪が降ったそうです。今年の紅葉登山は防寒や降雪に備えて楽しみましょう。加えて、今月は雪山登山の準備にも触れて安全登山のアドバイスをお伝えします。
秋の山は、気温と風速を考えて準備しましょう
夏の山では、むしろ風があると爽やかに登山ができますが、秋の山はどうでしょう?
晩秋の山は低山でも10℃前後。風速1mにつき体感温度は1度下がりますから、少しきつい風で8m前後なので、今日は風が強いと感じるときは2度前後となります。少し寒いと気温は5度前後。風が吹けばマイナス気温です。
【紅葉ハイキング/トレッキングにオススメ商品】
先ほど風の影響で体感気温が大幅に下がると書きました。風のない森林地帯から稜線に出ると急激に体温が奪われます。おすすめはソフトシェルです。以前よりジャケットは多く製品化されてきましたが、シャツ・パンツの分野まで防風撥水素材の製品が出てきました。秋の稜線では動きやすく適度に体温を保ちやすく、冬になれば森林地帯では樹木からの落雪から守ってくれると同時に、ハードシェルを着こんで大汗をかくこともなく快適に行動できます。
秋は寒気流入で、予想以上に気温が低下するときがあります。こんな時に備えて、携帯性の良いダウンジャケット・手袋・帽子が重要になります。トレッキンググローブは撥水性が高いソフトシェル素材やオーバーグローブ機能を持つトレッキンググローブと薄手のウールのグローブの組み合わせが快適です。もう少し季節が進んで雪がちらつく山では、アプローチでは同じ組み合わせで、気温が下がり、風が強くなる稜線付近から薄手のウールをインナーグローブに、その上から冬用のグローブを重ねると無駄がありません。
冬の準備でこの時期にすることはアバランチギア―の点検と動作確認です。
アバランチギアは雪山で命を守ってくれる重要な装備です。雪山前にあわてて点検をすることのないようにしましょう。
アバランチビーコン(トランシーバー)の点検
①新しい電池を入れて動作確認
②ソフトウエアのアップデートがないか事前に確認して、アップデートを図る
*メーカーにより異なるのでHPなどで確認しましょう
アバランチゾンデ
①曲りや接合部に割れがないか、連結しているワイヤーが切れかけていないかを確認する。
ショベル
①接合部分のつぶれや割れがないか、スムーズに組み立てることができるか確認する。
②ハンドル部のがたつきや割れがないか確認する。ブレード部の先端が必要以上に鋭角となっていないか、石などを突いてブレードに曲りがないかも重要な確認事項です。
アバランチビーコン
「用意周到な準備で安全登山」皆様がすばらしい登山をされる事を石井スポーツスタッフ一同願っております。