冬の低山でも必要!軽アイゼン&チェーンスパイクの選び方

2023-11-12


 
標高が高くなくても冬の登山ではアイゼンが必要になることが多くあります。
山頂付近では山道の凍結や降雪する場所もあり、夏は気軽に登れた山でも、冬は難易度が上がる場所もあります。
冬に登ってみたい山が例年どういう状況なのか、今年の状況はどうなのかをチェックするとともに、凍結や積雪に備えてアイゼンやチェーンスパイクを持っていくことをおすすめします。
ここでは、アイゼンを選ぶときに知っておきたい基礎知識と、冬の低山に対応するアイゼンを紹介します。

 


 
アイゼン選びにおいては以下のポイントを知っておきましょう!

①爪の本数や形状により、使うべきシーンは異なる。
②登山靴との相性も、選ぶ上で重要になる。
③固定方法や素材の違いでも種類が分かれる。

 
本格的な雪山登山では、雪や氷の斜面を確実に捉えるために前爪がある10本~12本爪アイゼンが必須となりますが、低山などでは6本爪の軽アイゼン、チェーンスパイクが活躍します。
登山靴のサイズや、前後コバの有無、ソールの形状等に応じて爪の本数や固定方法(バンド式、ワンタッチ式、セミワンタッチ式)の選択も異なってきますし、素材(クロモリやアルミ、ステンレス)の違いで強度や軽さが違うなど、似たような形状が多いアイゼンですが、細かく種類が分かれています。
履く登山靴との相性も重要で、相性の良いものを選べば歩きやすく、アイゼンも外れにくくなって安全性も向上します。
 
 

 
低山向けのアイゼンは3タイプあります。ひとつは低山や緩やかな傾斜を登山するときに活躍する6本爪を主流とする「軽アイゼン」。もうひとつが、平坦な雪道や凍結した場所を歩くのに適している「チェーンスパイク」。そして万が一のときの備えとして携行しやすい「簡易アイゼン」です。
ここではそれぞれの特徴を紹介します。具体的な商品については、それぞれのタイプ名をクリックし、オンラインストアのページでご確認ください。
 

 
主に6本爪アイゼンのことを指します(8本爪も一部あります)。10本・12本爪アイゼンと違い前爪が無いため、急斜面や稜線上の凍った斜面ではつま先で蹴り込めません。使いどころを見誤らないようにしましょう。
主に夏の北アルプスの雪渓や、初冬期・残雪期の雪山低山、雪の積もった緩斜面等で使用されます。

 
 

 
凍結した平坦部・緩斜面の林道や、雪道と夏道が混ざり合ったような、アイゼンではやや歩きにくいシーンで活躍します。
爪の長さが短いので歩きやすい一方で、雪や氷の急斜面で使うには制動力・耐久性ともに不十分です。本格的な雪山登山で使うアイゼンの代わりにはなりませんので、使うシーンを誤らないようご注意ください。

 
 

 
主に装着範囲が土踏まずに限定される、4本爪アイゼンのことを指します。
軽量・コンパクトなのは魅力的ですが、制動力は他のアイゼンよりも弱いため、積極的な運用というよりは雪山低山などにおいて「念のため」ザックに入れておくと言った使い方が基本となります。

 
 
はじめてアイゼン選ぶ場合は、ご自身だけで判断するのは中々難しいこともあります。お客様の好みや使い方に合わせてスタッフがご案内いたします。
ぜひ、店頭にてスタッフにご相談ください!